アーツによる街づくり・コミュニティの再構築をめざす。

若手アーティストに対するメセナ的公演事業の実現によって、地域における芸術支援組織の構築と地域コミュニティの再構築をめざす。公設NPO運営による劇場・ホールの提案、地域の芸術拠点としてのホールを提唱。

当団体が募集するボランティアや主催するアートマネジメントの受講生に、商店街の活性化・街おこしの推進、お寺や工場(地域文化の振興)、老人ホーム(福祉の増進)、廃校または学校・公共施設(子どもの健全育成・社会教育の推進・地域文化の振興)におけるアーツ事業計画や、芸術調査等をテーマとした事業企画を提案していただき、本会が実現可能と判断した企画は、その企画提案者、本会、地域の人たち、会場、行政、企業等による協働プロジェクト事業として実施・推進していく(地域の芸術拠点としての施設・人材の育成)。

アーティストが芸術表現/創作活動を完成させるまでの技術/ノウハウ/発想法/創造性/研究/作品創作/実用/実務に活かす。もしくはネットワーク機会を創出する。自己表現を形作るために培われたノウハウ/副次的技術で、実用的なサービス/作品を創出する。 アーツNPOのネットワーク化をめざす。「街とアート」をテーマに活動する、NPO、市民団体、企業、財団、行政と協働で事業を進めていきたいと考えています。協働をすすめながら、中間支援組織として、各プロジェクトのインフラ経費を提供できる組織をめざしていきたいと考えています。 事業収支に関しては、地元の資金と全国規模の企業資金、寄附・会費、収益ですべての費用を捻出できるシステムを構築したいと考えています。

「活動理念」として、 劇場、ホール、美術館はもちろん、老人ホーム、商店街、温泉宿、ホテルや会社のロビー、酒蔵、民家、お寺の境内・・・アーツには「場/空間」をクリエイトする「力」があると信じます。 ・人と人との出会い、人と自然とのふれあい・・・アーツには「コミュニティ/関係性」を育む「力」があると信じます。 ・愛、友情、家族、日常生活・・・アーツには普遍的な概念や古い体質に「新しい風/価値」を吹き込む「力」があると信じます。

個人からできるメセナ活動。芸術文化事業を始めませんか。

メセナ活動。そう聞けばほとんどの人は、大企業がお金を使って芸術・文化を支援する活動、と思うでしょう。事実、そうした活動には莫大な資金が必要です。では、そうした資金がなければ、芸術・文化を支援することができないのでしょうか。答えは、ノー!です。わざわざ劇場や大ホールを借りて、有名なアーティストを呼ばなくてもできるメセナ活動があるのです。 若い、才能あるアーティストは、自らが発表できる場ならどこでも、劇場や美術館にしてしまうチカラさえ持ち合わせています。しかし、裏を返せば、若く才能あるアーティストも、資金がなければ発表の場さえ得られない、という現実があるのです。ホールや展示場を借りるには高額な使用料が必要で、入場料収入があったとしても、その場へ使用料を支払ってしまうと、次の創作資金へ回すことさえできない。使用料さえまかなえないケースが少なくありません。「アーティストはハングリーであれ」という言葉を否定するつもりはありません。でも、ハングリーを強いるばかりか、活動の場、発表の機会まで奪ってしまっては、アーティストがアーティストでいられなくなってしまいます。 ここで提案するメセナ活動は、こうした若い才能あるアーティストが発表する場所を機会を与えること。その場所も、立派な劇場ではなく、あなたが持っているお店や工場、寮、保養所、お寺などの施設。つまり、すでにある施設を使い、サロンコンサートやダンスパフォーマンス、絵の展覧会、オブジェの展示、映画上映、ワークショップなどをしてはいかがですか、という提案です。

大規模メセナにはない、オリジナリティ。 たとえば、国立劇場を使った公演、近代美術館を使った展覧会、武道館を使ったコンサート…。これらの文化事業は、お金さえ出せば誰でもできることかも知れません。しかし、ここで提案するメセナ活動は、あなたの企業や団体にしかできない、オリジナリティあるもの。それもそのはず、あなたが持っている施設を使って、その場所に合ったスタイルを考えながら、手づくりの公演や展示を行うからです。そこでしかできないこと、そこだからできることが、そこで実際に行われるのです。  少人数の前で行うことにも意義があります。「客が芸を育てる」と言われます。才能ある若手アーティストは自らの技量や新しい解釈として作品を発表することで客の反応を感じ取り、次の作品の創作に活かしていきます。逆に「芸が客を育てる」とも言われますが、アーティストと観客との間で交わされる発見や感動といった交流が、アーティストを育て、地域に文化を根づかせることになるのではないでしょうか。しかし、これが可能なのは、せいぜい200人規模の会場まで。それ以上になると、反応を感じ取れる広さではありません。お金を出す企業や団体にとっても、想定するターゲットから外れることにもつながり、地域密着の活動からも外れかねません。 地域がアーツを育て、アーツが地域を育てる…。地域に住む方々との交流や親睦が、あなたの事業の成長を支えたように。こうした相互の関係が大切であることは、あなたがこれまで事業を広めてきたなかで、幾度となく感じてきたことではないでしょうか。そんなあなたの経験や実感は、アーティストを「育てる」文化事業・メセナ活動になくてはならないもの、に違いありません。

メセナ活動は経済価値に結びつくか?

たとえ少額ではあっても、お金を持ち出す以上は、 何らかの利益をもたらさなければなりません。ダイレクトな収益があるかどうかは、実施する場所によって異なります。たとえば、レストランでコンサート付きランチを行えば集客につながる可能性はあります。ところが、ロビーに絵を展示しても利益を上げることはできません。  では、お金を出す企業や団体にとっての利益とは何か。それは、直接の利益ではありませんが、自らをPRできることです。 広告には、莫大なお金がかかりますが、メセナ活動なら、限られた資金で実現が可能となります。しかも、若手アーティストを支援し、文化事業を行っている企業や団体として、一般の方々の脳裏に優良なイメージを刷り込むことができます。  また、広告や広報は、「広告・広報」であって、「狭告・狭報」ではありません。つまり、広く伝えることを目的としているので、必ずしもターゲットにピンポイントで訴求するものではないのです。その点でも、メセナ活動なら、企業や団体のある地域・顧客に密着した訴求が行えるので、費用対効果は計り知れないものがあります。  その場で直接収益に結びつかなくても、長い目で見れば、定期的に同一会場で公演などを開催することで、知名度を高め、観客というリピーターを獲得することが顧客(固定客)の増大につながる…。それが、ここで提案するメセナ活動。認知度は間違いなく高まり、お店や保養所などであれば稼働率もアップします。従業員の意識も、次第に大きく変わってくるに違いありません。

なぜイベントではなくメセナなのか?

イベントやセールスプロモーションは直接的・間接的に売上に結びつけるための活動です。広い意味では、メセナ活動もこうした活動に含まれるのかも知れません。しかし、メセナ活動では、支援する対象を才能ある若手アーティストに限定します。地域に優れた文化を発進することを第一の目的とし、会社や商店への利益はあくまでも間接的なもの、長期的なものと考えるようにします。 利益が間接的・長期的、あるいは希望的なものであっても、アーティストが育っていけば、会社や商店にとってのメリットは大きくなります。そこから育った、そこで育ててもらった、というプロフィールがアーティストに付いて回るからです。継続して行えば行うほど、プロフィールにおける意味合いも大きくなります。支援したという事実が、アーティストとともに一人歩きしていくのです。これも、イベントやセールスプロモーションとの決定的な違い。メセナ活動を行う意義といってもいいでしょう。 提案するメセナ活動による収支見込みの例。

収入)入場料、お店ならば飲食等の代金、宿泊施設ならば宿泊代金など。

支出)アーティストのギャランティ、運営費(チラシ制作費、広報活動費、舞台等制作費)、原価・実費(飲食や宿泊などに関わる費用) など。

入場料の設定、ギャランティの交渉などには、収益を目的としたイベントプロモーターではなく、メセナ活動に理解と実績のあるプロデューサーが必要となります。収入と支出のバランス・配分などは、プロデューサーとの相談によって決められます。

最小限の出費で行うメセナ活動。それにはちょっとしたノウハウが必要です。芸術文化ワークスは、企業メセナ活動や公共施設での文化事業のサポートに実績あるプロデュースカンパニーです。いわゆる大掛かりなメセナ活動の良いところと悪いところを知り尽くしています。そのエキスを、ここで紹介するメセナ活動に活用します。  また、インターネット上で公開している公演情報HP「アーツカレンダー」http://www.arts-calendar.co.jp/ の運営(編集・発信)に参加しているので、芸術や公演に高い意識を持つ人たちを中心とする広報活動が可能。チラシやポスター、プログラムなども自ら制作・配付することで、地域を絞り込んだ広報活動も可能です。同時にいくつかのメセナ活動を企画・プロデュースしていくので、あなたの会社や商店がこうしたメセナ活動を行っていることが、他のメセナ活動による広報媒体にも掲載されます。 こうしたメセナ活動の実施にあたっては、最小限とは言えお金のからむ問題ですから、企画の段階からいろいろと相談しながら進めていく必要があります。こうした活動の主旨に賛同いただき、いくらかでも興味を持たれましたら、なんなりとお問い合わせください。 会場スペースがなくてもできます。 ここまで提案してきたのは、自らのお店や工場、寮、保養所などを使って行うメセナ活動。しかし、そうしたスペースを持っていなくても、同様なメセナ活動を行うことは可能です。  たとえば、老人ホーム、駅構内、スーパー、公共施設などのロビー…。会場には、こうした無料で提供してくれるスペースを利用。あなたの会社や商店が主催(あるいは、後援、協賛、広告掲載など)することによって、才能ある若手アーティストに発表の場を与えることができます。これも、ひとつのメセナ活動。もちろん、公演チラシやプログラム、前出のHP「アーツカレンダー」など公演を告知するすべての媒体に、あなたの会社や商店が主催(あるいは、後援、協賛、広告掲載など)していることが掲載されます。

老人ホーム アーツ・プロジェクト支援のお願い

最近、高齢者に対する福祉や介護の問題などが大きく扱われている紙・誌面を見かけることが多くなりましたが、老人ホームでも深刻な事態を迎えています。それは行政からの補助金のカットです。不況下における緊縮予算の影響をもろに受けた形ですが、この補助金カットが、民謡教室や陶芸教室などいわゆる「目的のある時間」の開催を困難にしています。お年寄りによる、お年寄りのための教室。時間と体力、玄人はだしの趣味をもつ、お年寄りや主婦の方たちによるボランティアでの運営を余儀なくされている現状で、はたして良いのでしょうか。  お年寄りを保護し慈しみながらも、いきがいや意欲、情熱といった感情を奮い起こさせて目標ややりがいを提示してあげること。お年寄りに「元気の素を届ける」ことも福祉ではないでしょうか。  そこで、従来行なわれてきた高齢者向けプログラムをさらに発展させ、伸び盛りの若手アーティスト(音楽家や陶芸家、美術家など)が老人ホームを発表の場として活用。利用者のお孫さんたちや地域の住民の人たちにも、美術展を見にきてもらったり、コンサートを一緒に聴いてもらうという企画。たとえば、美術の制作過程を公開し美術家とお年寄りが一緒になって創作する、音楽家とお年寄りが一緒に作曲したり演奏したり…。いわば老人参加型の作品づくりを行ない、子供たちに見てもらうスタイル。ぜひ実現したいプログラムのひとつです。 老若男女別なく、アーツを介して交流する場が生み出す、豊かな時間。こうしたアーツ・プロジェクトの実施が、お年寄りにはいきがいや新鮮な感動、喜び、楽しい会話を、若手アーティストには、既存のホールなどでは味わえない新たな刺激をもらたし、明日への希望を育むこととなるでしょう。さらに、観客として参加する若者や地元の人たちには高齢化社会が直面しているさまざまな問題を自身の問題として受け止める良い機会となるに違いありません。 このアーツ・プロジェクトの運営費は、企業・財団・個人の方々からの寄付あるいは公演チラシへの広告出稿・媒体費などで賄いたいと考えています。ご支援いただける方々は高齢者問題を真剣に考え、老人福祉に寄与し、さらには若手アーティストに発表の場を創り出し芸術育成を支援するメセナ企業・団体・個人として評価されることと確信します。

副理事長・鈴木英生

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